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インパクトカンパニー 成熟企業を再成長させる、シンプルな処方箋

神田 昌典
PHP研究所
発売日:2019-01-24

BOOK REVIEW

今回ご紹介するのは、『インパクトカンパニー』(PHP/2019年)です。

「究極の企業論の誕生!」

著者は神田昌典さん。アルマ・クリエイション(株)の代表取締役や一般社団法人リードフォーアクションの代表理事をされています。米国家電メーカーの日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出されております。
いて、ビジネス書をよく読まれる方には、お馴染みの著者さんだと思います。
そんな神田さんの新刊は、「インパクトカンパニー」。この著書のタイトルにもなっている「インパクトカンパニー」とは何か。

インパクトカンパニーとは、経済的に成長しながら同時に、事業を通して社会問題の解決を目指す中小企業のことだ。大企業やベンチャー企業ほど目立たない存在ではあるが、これからの社会にとって決定的な影響力を及ぼす。
と定義づけています。

中小企業は、日本の全法人の99.7%、中小企業に勤める従業員比率は85.0%とかなりの割合を占めている。そんな会社のうち一部でも社会問題の改善をもたらしながら、成長を実現する事業に取り組み始めたら面白いことになるはずだ。

本書は、そんな著者の思いから始まっています。
前半(第1章〜第3章)は未来がどこに向かうのか、成熟分野にある会社がどうすればを成功事例を共有するとともに、後半(第4章〜第6章)では、私たちが今、身につけるべき、「新しい実学」を明らかにし、それを実践的に使って効果を上げるための方法を紹介しています。

1.未来がどこに向かうのか、成熟分野にある会社がどうあるべきか
著者は、仮想劇場空間「SHOWROOM」の前田裕二氏、2017年に日本初の株式投資型クラウドファンディング「ファンディーノ」を開設した大浦学氏、筑波大学の学長補佐でメディアアーティストの落合陽一氏など時代をリードしている経営者が1980年代生まれであること、また仕事の展開のスピードもさることながら、「世の中をどのように作り上げていくか」という社会変革に強い興味を示しています。 1980年代の経営者がピックアップされると、それ以上の年代の人間は不要かのような論調がされがちだが、そうではなくチャンスであるというのが著者の考え方です。AIが実用レベルに達しているわけではなく、「人間的豊かさ」を満たすレベルには達していないこと、それを埋めるのが企業での「ヒューマニティ」。高齢化社会、地域社会の問題を解決すべく現場で活躍している会社が強い影響力を与えていると解説しています。

2.これから我々が身につけるべき実学は?
著者がこれから身につけるべき実学として「デジタルマーケティング」「ストーリー思考」「マーケティングコピーライティング」の3つを挙げています。
「デジタルマーケティング」はデジタルデータによる分析がきちんとできているのか。Googleでも無料ツールを提供しておりそこからまずはデータ分析をすべきではということで、サーチコントロールとGoogleアナリティクスを挙げています。 「ストーリー思考」は著者が開発をしたフューチャーマッピングをベースに、未来から逆算をし複雑な問題も本質部分を捉えながら解決策を図りましょう、というものです
。 「マーケティングコピーライティング」は今後ビジネスにマーケティングが必須という考えのもと、「PASONA(パソナ)の法則」を使ってライティングを進めると良いですよと提案されています。

「何度も読み返したくなる珠玉の一冊」

本著は前半部分を読むとで企業のあるべき姿を理解することができます。個人事業主、起業家の方に加えて、規模を問わず企業にお勤めの方にもオススメしたい一冊です。

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