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アンガーマネジメント 怒らない伝え方

戸田久実
かんき出版
発売日:2015-05-22

BOOK REVIEW

「怒り」は人間誰でも抱く感情。その感情をバネにしてプラスの行動に移ることもあれば、これまで築き上げてきた人間関係を崩す要素にもなります。そんな自分の感情をどう向き合い、どのように構築をするのかがまとめられている1冊です。

著者は戸田久実さんと言って、日本アンガーマネジメント協会の理事をされています。大手企業勤務を経て研修講師に。銀行・製薬会社などの大手民間企業や官公庁で「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演会を実施。対象は役員、管理職、リーダーや女性リーダーまで幅広いです。

本著は「怒り」の定義、感情をうまく伝えられない人の特徴、逆に伝えられる人の特徴、相手への伝え方、シーン別、感情別の伝え方が主に伝えられております。

1.「怒り」の定義
「怒り」と聞くとネガティブに捉える方が多いかもしれません。しかし、本著では人間にとって自然な感情でなくすことはできないこと、嬉しい、楽しい、悲しいと同じ感情であると定義づけられています。ただし、ネガティブに捉えてしまうのは、怒りに振り回されてしまうから。「怒り」について理解をしていないこと、「怒り=悪いこと」と捉えている人が多いこと、怒りを無理に抑え込んでいることなどが上げられます。

2.感情をうまく伝えられない人の特徴
ではなぜ怒りを伝えられないのでしょうか?本著では下記の通り定義づけております。 怒りを「誰か」「何か」のせいにすること、嫌われることを恐れていること、全ての人に好かれようとしていること、怒りを抑えられずに爆発させることなどがありうまく感情をコントロールできていないことがあります。

3.感情をうまく伝えられる人の特徴
それではうまく感情を伝えられる人はどのような行動ができているのでしょうか。 自分にとってのOK NGの境界線を自身で理解できていること、感情を伝えられる引き出しの言葉を持っていること、自身の感情の取扱説明書を持っていることが挙げられます。

4.怒らない伝え方
怒らない伝え方をするにはどうすればよいでしょうか。そのためにはまず自己表現のタイプを理解することから始まります。自己表現のタイプは大きく分けて3つあり「攻撃キャラ」「受け身キャラ」「伝え上手キャラ」のタイプ別の理解が必要になります。

私は本著を読み、「怒り」の感情の定義づけをしっかりすべきなのではないかと思いました。なぜなら「怒り=ネガティブ」という考えのままでいると、忌み嫌うべきもの、出してはならないものとなり、場合によっては自身でコントロールできずひいては人間関係の構築にも影響してしまうことにもなるからです。

著者は民間企業向けの研修講師をされておりますが、本著もまずは部下や後輩を抱えている管理職、リーダークラスの方が立場の異なる人間とどのように人間関係を構築していくのか。「怒り」という感情をキーワードに読み解いていくとご自身の得たい結果に結びつくことになると思います。

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