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定年後不安 人生100年時代の生き方 (角川新書)

大杉 潤
KADOKAWA
発売日:2018-04-07

BOOK REVIEW

今回ご紹介するのは、『定年後不安』(KADOKAWA/2018年)です。

「この本に出会えたあなたに待っているのは、間違いなく豊かな老後」

著者は大杉潤さん。1958年東京生まれ。早稲田大学を卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に22年間勤務後、新銀行東京の創業や人事関連会社及びメーカーの人事責任者を経て2015年よりコンサルタント、研修講師として活動をされています。また、大杉さんは社会人になってからの35年間、毎年300冊、トータル約10,000冊の本を読まれている多読家。そのご経験からクライアントの「メンター原書」を一緒に探すお仕事もされています。

本著は「生涯現役」の具体的・実践的方法を教えてくれる一冊です。主な内容は

第1章 人生100年時代の「トリプル・キャリア」とは?
第2章 100年人生の「時間術」
第3章 100年人生の「コミュニケーション術」
第4章 100年人生の「情報リテラシー」
第5章 100年人生の「健康法」

人生100年時代に、老後の不安として「お金」「孤独」「健康」などの問題があるかと思いますが、それらを網羅している内容になっています。今回は、第1章 人生100年時代の「トリプル・キャリア」とは?と第2章 100年人生の「時間術」をご紹介します。

第1章 人生100年時代の「トリプル・キャリア」とは?

定年後の不安としてあげられる3つの要素が「お金」「孤独」「健康」。その不安を解決する方法は「85歳まで現役で働く」ことだと著者は提唱しています。そしてその期間を「会社員として『雇われる』働き方」、60歳の定年退職時から始める「雇われない働き方」、仕事・時間・場所・仲間などを自分で選ぶ「理想の働き方」と分けているのが著者のいう「トリプル・キャリア」というものです。そして、定年後も活躍できるキャリアを作るために、1つ目は会社員としてのキャリアをしっかりと棚卸ししていくこと、2つ目は自分自身の好きなこと、得意なことを洗い出すこと、3つ目は世の中のニーズ、社会で求められている市場性を洗い出すことで、自分が社会に貢献できて、定年後も長く自分の力を発揮させることができると伝えています。

第2章 100年人生の「時間術」

定年後に時間の壁と言われているのが「65 歳の壁」と「75歳の壁」。「65歳の壁」は定年再雇用の期限が65歳であること、「75歳の壁」は後期高齢者となって1人あたりの医療費が急激に増える年齢が75歳であることに由来しています。そしてその壁を迎える前にしなければならないのは、実はそのずっと前の45歳からだというのには驚きです。45歳は会社に入社して20年以上が経過し、ほぼ会社での立ち位置が見えてくる時期。たとえそのタイミングで不遇な場面に見舞われても、逆にこれから先の人生を考えるきっかけになるということもあると伝えてくれています。

「実際に著者が経験したからこそ伝えられる思いとは・・・」 

本著全体を通して筆者が感じるのは、定年後の不安は自分の現状を洗い出し、将来に向けた対策をすることが大切なのではないかということです。タイトルからすると定年間近な方が 興味を持たれると思いますが、豊かで実りある定年後を迎えるためにも30代〜40代の方にこそ手にとっていただきたい一冊です。

カテゴリー:BOOK INDEX, 大杉 潤, 著者ア行
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