BOOKS
部下に9割任せる!

吉田幸弘
フォレスト出版
発売日:2019-03-20

BOOK REVIEW

今回ご紹介するのは、『部下に9割任せる!』(フォレスト出版/2019年)です。

著者は吉田幸弘さん。人財育成コンサルタント・上司向けコーチ。学校法人や外資系企業でリーダーに抜擢されたもの、生来の怒りっぽさからチームをまとめきれず、3度の降格人事を経験。その後「部下を承認するマネジメント」を会得し、敏腕リーダーチームの業績を劇的に向上させました。独立後は、経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売上改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行なっています。

一生懸命やっているのにうまくいっていないリーダーのあなたへ

例えば、管理職の中で成績が優秀、日報や定期的な面談で十分なコミュニケーションを取っていながら、チームの雰囲気も悪く、離職者まで出てしまったとしたらどうするでしょうか。原因はリーダーが部下を任せられないことにあると著者は言います。一生懸命やっているのに苦しんでいるリーダーになりたいという気持ちから本著は進んでいきます。

構成は以下の通り。

第1章 これからは「9割任せるリーダー」の時代
第2章 リーダーの「型」を身につける
第3章 「尊敬」よりも「信頼」ファースト
第4章 任せ上手なリーダーは部下を育てる
第5章 リーダーのための”自分を育てる”仕事術

こちらでは、著者の考えるこれからのリーダー像、リーダーの「型」の身につけ方について触れていきたいと思います。

これからは「9割任せるリーダー」の時代

最初にこれからのリーダー像について触れています。これまでのリーダー像というと経営者で言えば松下幸之助さん、本田宗一郎さん、稲盛和夫さんといった「カリスマリーダー」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。共通点として、即断即決、背中で引っ張る人間などが挙げられます。しかし、これからは部下の力を引き出す「サーバントリーダーシップ」が必要になると言っています。チームメンバーを横並びの関係性を作れるリーダーシップです。ですから、業務を指示するのではなく、部下の自主性を重んじることはもちろんのこと、会社や部署のビジョンも、「カリスマリーダー」がビジョンを上意下達で伝えるのに対し、「サーバントリーダー」はみんなと相談して決めるなど、あくまでも主役は部下であることが求められます。

リーダーの「型」を身につける

第2章では、リーダーとしての心得、マインドの持ち方が紹介されています。ベースになるマインドは「できることは部下に任せること」「誰にも公平であること」。そのためには部下から信頼される行動ができなくてはなりません。また、自分自身がイライラをしないための工夫をすること、また信頼できるナンバー2の存在を作ることが大切だと述べています。

その他にも、サーバントリーダーとしてのチームのまとめ方などが紹介されており、任せ上手なリーダーになるためのテクニックが満載です。経営者、中間管理職の方に読んでいただきたい一冊です。

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