BOOKS
人生に迷う君に送る24の手紙

永松 茂久
プレジデント社
発売日:2019-05-30

BOOK REVIEW

今回ご紹介するのは、『人生に迷う君に送る24の手紙』(プレジデント社/2019年)です。

著者は永松茂久さん。株式会社人材育成JAPANの代表取締役をされていて、「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成をされており、全国で数多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累積動員数は延べ40万人にのぼります。また、累計部数100万部を突破しているビジネス書の著者でもあります。

まずは「捨てる」ところから始めよう!

過度な情報化、AIなどの進展による人間不要論、大企業神話の崩壊など生き方が変化する中で、多くの方が自分軸を持っていきたいと思っているでしょう。そんな方へのメッセージが本著です。その時に、考えがちなのが「何かを得なければ、幸せになれない」と言う考え。しかし、「何かを得たければ、まずは捨ててほしい」と言うのが著者の考えです。それでは無駄を捨てるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。本著は読者に問いかける形で24の手紙が展開されています。今回は「第1の手紙 人の目を気にするのを、そろそろやめにしないか?」「第23の手紙『おかげさま』の存在を忘れてはいないか?」の以上3つのサマリーをお伝えしたいと思います。

第1の手紙 人の目を気にするのを、そろそろやめにしないか?

読者の皆さんは、自分の意見を言うことができるでしょうか?日本人であれば、自分の意見を言うことができない方の方が多いのではないでしょうか。しかし、人の目を気にしてばかりいると、自分の本当の気持ちが見えなくなってきます。それではどのように考えればいいのでしょうか?著者は物事の見方、考え方の変えるポイントを教えてくれています。一部を紹介すると、


君のことを批判する人間が真実ばかり言っているわけじゃない。
君のことをすべての人が理解できるわけじゃない。
そもそも本当に君のことをわかってくれる人は、君を笑ったり、怒ったりしない。

(本文より)

本当の自分を生きると、波風が立つことがあるかもしれないけれど、波風も立って当たり前と割り切って、自分を生きてほしい、そんな著者のメッセージが伝わってきます。

第23の手紙 『おかげさま』の存在を忘れてはいないか?

「人の恩を忘れない」。人は誰でも家族、学校、職場、パートナーなど様々な方から恩を受けていきてきていると思います。その恩を忘れないと言うのがメッセージ。ここまでであれば、もしかしたら他の書籍にも記載されているかもしれません。本著では、著者がその考えに至るまでの経緯もまとめられています。それは、著者がかつて鹿児島県知覧を訪れたことがきっかけ。知覧には太平洋戦争時の特攻隊が飛び立った場所で現在でも当時を遺す資料などがあり、著者自身も毎年イベントを主催し、多くの方に考えを広めています。そして、過去の歴史から人としてのあり方を学ぶことの大切さを伝えているのです。その中での大きなものの一つが「おかげさま」と言う考えなのです。

誰にでも、どんな時代でも人生に迷うことが大なり小なりあるはず。そんな時本著から自分に必要なメッセージを受け取ってみませんか。

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